スティーブン・スピルバーグの映画でハリウッドを代表するひとつがジュラシックパークですよね。
1993年に世界中に恐竜ブームを巻き起こした映画ジュラシックパークから次々とシリーズを出し、当時のリアルな恐竜のインパクトを保ち続けたままワールドに引き継がれましたね。
ジュラシックシリーズ4作目のジュラシックワールドはファンをさらに圧巻させ、驚きを覚えた方も多いと思います。
CG技術の凄さはもちろんのこと子供も大人なも恐竜の迫力に驚愕された方も多いはず!
そのワールドの劇中で登場するグレイとクレアのセリフに歯の数について話題するシーンがあります。
「なぜ、この場面で歯の話なの?」「一体、歯の数が足りないって何の意味なの?」「誤訳ではないの?」と思い気になりますよね。
ここでは、ジュラシックワールドのグレイのセリフ歯の数が足りないの意味を解説していきます。
ジュラシックワールドのグレイのセリフ歯の数が足りないの意味とは?
劇中下で歯が足りないと言われても「誰しもが…?」「何の話?」となりますよね。
まずは、どのシーンの会話でなされたものなのか振り返り、この意味を解説していきますね。
ジュラシックワールドのグレイのセリフ「歯の数が足りない」シーンとは?
新種の恐竜のインドミナス・レックスが大暴れし逃げ回るオーウェン、クレア、ザック(彼女の甥)とグレイ(ザックの弟)。
オーウェンが我が子のように手懐けてきたラプトルのブルーも応戦してますがあまりの強さに全く歯が立たないシーンがあります。
ショップに隠れた弟のグレイは、この新種の恐竜の歯の数を一生懸命数えて、言い叫びます。
「We need more tooth 足りないよ」
「We need more tooth 歯の数だよ」
彼女は一瞬、「何が?」と思いますが、この言葉で、倉庫に格納されているティラノサウルス(別名:ティーレックス)を開放します。
一体、彼女はなぜこのような行動をしたのか、何を話しているのわからず、何でこの展開になるのか不思議に思って観ていました。
それにしても命が狙われているのに歯を数える子供も冷静であるといっていいのかわからず仰天の行動ですよね。
ジュラシックワールドのグレイのセリフ歯の数が足りないの意味とは?
「We need more tooth (足りないよ)」「We need more tooth (歯の数だよ)」にはどんな意味があったのでしょうか。
「Tooth」には「力の強さ」「激しさ」「威力」という意味があります。
つまり、「We need more tooth」には歯が足りないの意味以外に「力が足りない」「もっと強さが必要」ということになりますね。
彼が言いたかったことは「歯の数=力の強さ」を表し「本数が少ない恐竜 < 本数の多い恐竜」「もっと歯の多い強い恐竜を見つけて!」という合図をおば達に送っています。
確かに肉食恐竜は鋭い牙で相手を倒し、その肉を喰らい生き延びていきますよ。
人間も歯が残存している人ほど健康で活気に満ちています。
この世界でも歯の本数が恐竜の強さの象徴という事になるのですね。
Toothの単語をそのまま直訳すると、SF映画の世界観を台無しにしてしまいますが、これを力が足りないと表現する翻訳家の戸田奈津子先生にも魅力を感じます。
単語の理解だけではなく、英語の独特の言い回しやジョークなど英語の解釈は奥深いと感じますね。
劇中下では「We need more teeth」は何回も使われています。
このキーワードが本映画のコンセプトとなり「bigger, louder and with more teeth (より大きく、大きな声で、より強く)」がテーマになっています。
一瞬、この意味が分からず見逃す人はとても多いと思います。
しかし、繰り返し観ることによって more teeth にこれほど大きな意味があったことに驚き、痛感させられます。
また strong teethではないのもよりファンの想像力を掻き立たせてくれますよね。
ジュラシックワールドのティラノサウルスの強さとは?
彼女はteethの数が多い恐竜が勝てるとティーレックスを開放しましたが、teethの数では新種の恐竜インドミナス・レックスの方が多いはずです。
新種の恐竜のteethは約74本 > ティーレックスのteethは約60本
単純に計算してもティーレックスを開放しても新種の恐竜には勝てないとわかりますよね。
ジュラシック・ワールドの管理責任者のクレアは恐竜に関して全くといっていいほど無関心です。
それではなぜ、彼女はティーレックスを開放し、湖にいるモササウルス(別名:海トカゲ)の存在を知っていたのでしょうか。
それは、パークに遊びに来ていた甥っ子たちが餌付けモササウルスのショーで It has 88teeth 何度も発していたのを思い出しのかもしれません。
グレイはモササウルスの歯が88本であることを瞬時に見抜く。彼は歯の数で肉食恐竜の強さを測っているようで、この観察眼が後に役立つことになる。なお私も最近知ったのだがモササウルスは厳密には恐竜ではなく肉食海棲爬虫類に分類される。 pic.twitter.com/jsPuklZMJU
— 芹沢亀吉@反日非国民/龍神の預言者 (@Genbu108) March 21, 2016
クレアは「It has 88teeth (もう一匹いるわ)」と叫んでいます。
新種の恐竜のteethは約74本 < モササウルスのteethは約88本
陸にいる恐竜を湖にいる海棲爬虫類に誘うためだったのですね。
新種の恐竜はティーレックスによって湖まで追い詰められますが、先にこの恐竜が湖に落ちモササウルスに食べられてしまう結果となります。
このシーンで誰しもがやっとここまで来たから大丈夫という安心感からティーレックスと同様、がけから突き落とされどん底の気分になりましたよね。
しかし、モササウルスは新種の恐竜の血生臭い匂いを嗅ぎつけ湖に引きずり込みます。
全長18mに及び巨体でteethが88本もあったら陸であろうが新種の恐竜も勝てないでしょうね。
このシーンを観た瞬間、誰しもがどん底から這い上がり絶好の気分に戻りましたよね。
まさに、ジェットコースターを1周したあとの歓声になりましたね。
この時、モササウルスの大迫力と活躍に好きになったファンも多いのではないでしょうか。
恐竜より海にいる爬虫類の方が強かったという結果も面白かったですね。
ジュラシックワールドのグレイのセリフ歯の数が足りないの意味を解説まとめ
ジュラシックワールドのグレイのセリフ歯の数が足りないの意味を解説はいかがでしたか。
グレイのセリフで歯の数が足りないは恐竜の力の強さを測っていることでもあり、ジュラシックワールド最強の敵はモササウルスであることを意味していたことが判明されましたね。
ジュラシックパークやジュラシックワールドことをを知らない世代でも楽しめる一方で、知っているからこそ感慨深いところもたくさんあります。
また、ジュラシック映画は人間と恐竜の関係性などの深みが楽しめるのも映画の魅力のひとつです。
今回、ジュラシックワールドシリーズ/炎の王国から引き継がれる、新たなる支配者がこの夏に公開となります。
私たちの期待を裏切ることなく、今回も恐竜ブーム熱を起こしてくれるでしょう。
是非、映画館に足を運んで見てください。